






興味がある方も多いと思いますが、上記のようにママ活の違法性や安全面で不安を感じたりもしますよね。
そこで今回は、
- ママ活の違法性
- ママ活の補導事例
- サイバーポリスについて
- 安全にママ活するためのポイント
- ママ活で犯罪に巻き込まれた時の対処方法
などを解説していきます。



ママ活は犯罪?違法なの?
ママ活は、年下の男性と年上の女性がデートをして、ママと息子、或いは恋人のように一緒の時間を楽しむものです。
その中で体の関係になる場合もありますが、年下の男性と年上の女性が特別な関係になっても犯罪ではありません。
年齢や立場など関係なく自由に恋愛する事ができます。
ただし、そこに金銭のやり取りが発生する場合は注意が必要になります。
というのも、日本は売春を禁止していて、対価を払って肉体関係を持つ事ができないからです。



ママ活は肉体関係のないデートのみが基本ですが、中には肉体関係ありで対価を貰う場合もあります。
肉体関係を持たないママ活なら自由恋愛の範囲内なのでOKですが、対価を貰って性行為に及ぶと違法になる可能性が高いです。
ただ、だからと言って肉体関係になると逮捕されるかというと、そうではありません。
なぜなら、日本では売春防止法によって売春自体は禁止されているものの、その罰則の規定はないからです。
実際にあったママ活の補導事例
ママ活は違法ではありませんが、これは成人男性に限っての話です。
未成年の場合、年齢によって体の関係を持てなかったり、ママ活をしていると補導される可能性もあります。
実際に、2018年9月に福岡県で当時17歳(高校2年生)の男性が補導され話題となりました。
この少年はTwitterに「福岡 17さい ままかつしたい#ママ活募集」とママ活を募集する内容を投稿。
数日後、連絡をくれた女性と待ち合わせをしたのですが、実はその女性は身分を隠した警察官で、待ち合わせ場所のJR博多駅にて補導されました。



今後起こりえる補導&逮捕例
ママ活は、補導や逮捕事例はまだ多くはありません。
しかし、パパ活では補導や逮捕事例が非常に多い事から、今後ママ活でもそのような事例が増える事が予想されます。
下記で代表的なパパ活の補導や逮捕事例を紹介しますので、参考にしてみて下さい。
食事やデートの対価に男性から金銭を受け取る「パパ活」の相手を募っていた当時15歳の少女とみだらな行為をしたとして、愛知県警刈谷署は18日、児童買春・ポルノ禁止法違反(買春)の疑いで、三重県四日市市下之宮町、愛知県再任用職員、波多野健治容疑者(65)を逮捕した。
産経新聞
18歳未満と性行為をした事で、児童買春・児童ポルノ禁止法違反として逮捕された事例です。
Twitterの募集がキッカケで、男性は相手が18歳未満だという事を知った上で肉体関係を持ったようです。



女性がデートに付き合う見返りとして金銭をもらう「パパ活」に応じた男性から計1600万円をだまし取ったとして、大阪府警は28日、八尾市の男女を詐欺容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。
朝日新聞
男女が共謀して、知り合った男性に「学生時代の奨学金を返す」などの目的で援助を持ちかけ、合計で1,600万円も大金を騙し取ったというケースです。
逮捕された女性は27歳で成人してはいましたが、相手を騙してお金を貰った事で詐欺容疑となり逮捕される事となりました。



東京都葛飾区の女子大学生(19)が昨年11月から行方不明になっている事件で、警視庁は31日未明、任意で事情を聴いていた茨城県神栖市深芝南2丁目、無職広瀬晃一容疑者(35)の供述に基づき、同市内で性別不明の遺体を発見した。同日、広瀬容疑者を死体遺棄の疑いで逮捕し、発表した。同庁は遺体は女子大学生とみて身元確認を進めている。
朝日新聞
関係になった後に金銭のやり取りで話がこじれ、「約束したお金を貰えないならネットで拡散する」と脅した女子大生が殺害されてしまった事件です。
行方不明として捜索が開始された後に、事情聴取された加害者が「土に埋めた」と自白し逮捕となりました。



ママ活の違法性を更に詳しく解説
ここまで、ママ活の違法性や補導や逮捕事例などを紹介してきましたが、実際に何が良くて何が駄目なのか分かりづらかったりもしますよね。
そこで次は、更に詳しくママ活の違法性について解説していきます。
前項で紹介したように、ママ活で犯罪になりやすいのは「肉体関係ありのママ活=売春行為」です。
第一条 この法律は、売春が人としての尊厳を害し、性道徳に反し、社会の善良の風俗をみだすものであることにかんがみ、売春を助長する行為等を処罰するとともに、性行又は環境に照して売春を行うおそれのある女子に対する補導処分及び保護更生の措置を講ずることによつて、売春の防止を図ることを目的とする。
引用元:売春防止法 | e-Gov法令検索



(ここでは『女子』と限定されていますが、補導事例がある事から性別不問で補導の対象になると考えられます。)
売春を助長する行為とは?
ママ活で注意したい「売春を助長する行為」は、売春防止法で下記の様に定められています。
第五条 売春をする目的で、次の各号の一に該当する行為をした者は、六月以下の懲役又は一万円以下の罰金に処する。
一 公衆の目にふれるような方法で、人を売春の相手方となるように勧誘すること。
二 売春の相手方となるように勧誘するため、道路その他公共の場所で、人の身辺に立ちふさがり、又はつきまとうこと。
三 公衆の目にふれるような方法で客待ちをし、又は広告その他これに類似する方法により人を売春の相手方となるように誘引すること。
引用元:売春防止法 | e-Gov法令検索
例えば、「すぐに高収入を稼げる」などと言って売春を斡旋したりすれば違法です。
他にも、掲示板やSNSなどの不特定多数が目にする場で、「ホ別1で会える人募集」などと呼びかける事も禁止されています。
「それだとママ活アプリなども使えないのでは?」とも思われたかもしれませんが、ママ活アプリは異性のパートナーを探すためのものなので違法ではありません。
異性との出会いサービスは事前に公安委員会に届け出を出す必要があります。



肉体関係ありだと犯罪になる?
「肉体関係を持って対価を貰えば売春だから犯罪になるのでは?」と思ったりもしますよね。
たしかに、対価を受け取って性交渉をしていれば売春になりますが、実はこれだけでは違法ではありません。
というのも、売春防止法の第二条で下記のように定められているからです。
第二条 この法律で「売春」とは、対償を受け、又は受ける約束で、不特定の相手方と性交することをいう。
売春防止法 | e-Gov法令検索
売春に該当するかどうかは、不特定の相手と性交しているかどうかという事が基準になります。
ですので、例えば3人の女性とママ活をしていても、そのうち肉体関係があるのが1人だけならば違法ではないという事です。



ママ活は自由恋愛の範囲内で犯罪ではない
ママ活で対価を貰ってデートをしても犯罪ではありませんし、特定の相手と肉体関係を持っても自由恋愛で違法ではありません。
お互い合意の上でデートをしているだけなので、そこに金銭のやり取りがあっても犯罪にはならないという事です。
ただ、その中で不特定多数と肉体関係を持ったり、それを助長するような行為をすると犯罪になります。
また、違法ではなくても危険だと判断されると、補導や保護の対象になる可能性があります。
加えて、売春についてもう一つ知っておきたいのが、処罰の対象は仲介者だという点です。
第六条 売春の周旋をした者は、二年以下の懲役又は五万円以下の罰金に処する。
2 売春の周旋をする目的で、次の各号の一に該当する行為をした者の処罰も、前項と同様とする。
一 人を売春の相手方となるように勧誘すること。
二 売春の相手方となるように勧誘するため、道路その他公共の場所で、人の身辺に立ちふさがり、又はつきまとうこと。
三 広告その他これに類似する方法により人を売春の相手方となるように誘引すること。
売春防止法 | e-Gov法令検索
第五条にあるように売春目的で勧誘をしたり、第六条の周旋に該当する場合は処罰の対象になります。



ママ活で犯罪になりやすい2パターン
ママ活は大人の男女の自由恋愛で違法ではありませんが、前項で紹介した以外にも下記の注意すべきポイントがあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
既婚者相手のママ活
まずは既婚者が相手のママ活ですが、既婚者相手と性交渉を行うと不貞行為となり違法となります。
不貞行為は民法上の違法なので逮捕はされませんが、裁判沙汰になったり相手のパートナーに慰謝料を払ったりと大事になりやすいです。
厳密には性交渉を行わなければ不貞行為には該当しませんが、キスや性交類似行為だけでも不貞行為と判断される場合もあります。



未成年相手のママ活
未成年でもママ活をする事はできますが、まだ未成年という事で法律によって様々な制限があります。
以下で特に注意すべき法律を紹介しますので、事前にしっかりチェックしておきましょう。
- 児童買春・児童ポルノ禁止法
- 青少年保護育成条例
- 誘拐罪



児童買春・児童ポルノ禁止法は、18歳未満の児童に対しての買春を禁止、また児童ポルノの所持や製造行為を禁止するための法律です。
ママ活でも肉体関係になる場合がありますが、この法律によって18歳未満は肉体関係ありのママ活が一切禁止となっています。
こちらも上記と同様に18歳未満の児童の性行為を制限するもので、金銭の支払いの有無を問わず18歳未満との性行為が禁止されています。
また、深夜(午後11時から午前4時など)の連れ出しや喫煙飲酒などを勧める事なども、この条例で禁止されています。
各自治体で定められているものなので詳細にズレはありますが、大凡どの自治体もこのような内容となっています。
未成年が無断で外出して行方が分からなければ、保護者が心配して探したり捜索願いが出されます。
そこでママ活をしていると、未成年をお金で騙して連れ出したとして相手が誘拐罪として逮捕される可能性があります。
ママ活を取り締まるサイバーポリスとは?
オンラインの出会いの場には、「サイバーポリス」と呼ばれるネット警察がパトロールをしています。
ママ活の補導事例で紹介したのもサイバーポリスによるもので、ママ活の出会いを探す際は十分に注意しなければいけません。



サイバーポリスって何?
サイバーポリスとは1998年に発表されたハイテク犯罪への対策に重点を置いたプロジェクトです。
機密情報の改ざんや個人情報の窃取からハッキングやコンピューターウイルスなどの被害まで、様々なハイテク犯罪の防止や対応にあたってくれています。
他にもネットでの淫行や不良行為の抑制、ママ活のおとり捜査なども行っているため、ママ活で出会いを探す時は注意する必要があります。
サイバーポリスはどんな事をしている?
サイバーポリスは、下記のような内容で犯罪抑制にあたっています。
- 投稿への返信で警告
- DMでのやり取りで警告
- 実際に会って補導



最も多いのが、募集への返信で警告してくるパターンです。
ママ活の募集文に、警察の公式アカウントから「児童買春やその他トラブルに巻き込まれる危険性がある」といった内容の返信が来て警告されます。
警告を受けたアカウントは、警戒されやすくなったりサービスに制限がかかる場合もあります。
サイバーポリスの中には、ママ活希望の女性と偽ってDMのやり取りで警告してくるおとり捜査官もいます。
これは主に未成年の犯罪防止や児童売春の防止などが目的で、年齢を確認した上で警告してくる事が多いです。
おとり捜査の中には、DMでは警告せずに実際に会って補導するといったパターンもあります。
特に以前に警告を受けているアカウントはこのパターンが多く、待ち合わせ場所で手帳を見せられ補導される事になります。
サイバーポリスに補導されるとどうなる?
サイバーポリスに補導されると、下記のようなリスクがあります。
- 補導歴が残る
- 親に連絡がいく
- 学校に連絡がいく



補導されると補導歴が残り、何度も補導されると注意されるだけでは済まされなくなり、調書を書かされます。
調書を書くと内容が自治体や公共機関に共有され、就職時などに不利になりやすいです。
年齢や状況次第では、親に連絡がいく場合があります。
たとえ肉体関係がなく法的に問題がないとしても、家族の信用を失ったり外出禁止などになったりもするので注意しましょう。
こちらも警察の判断次第ですが、学校に連絡が行く場合もあります。
特に学校の友達と一緒にママ活をしている場合などは可能性が高いです。
厳しい学校では、指導されるだけでなく停学や退学処分になる場合もあるので十分な注意が必要です。
【予防】安全にママ活するためのポイント
安全にママ活するためには、下記の点に注意する事が大切です。
事後対処は簡単ではないので、事前にトラブルにならないようにしっかり予防しておくようにしましょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
未成年は控える
ママ活は肉体関係を持たなければ年齢制限はなく、18歳未満などの未成年でも行う事ができます。
しかし、未成年がママ活をする際は様々なリスクが伴います。
特に18歳未満の場合は、児童売春や青少年保護育成条例違反などで犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性が非常に高いです。
肉体関係を持たなくても、もしママ活している事が知られれば少なからず生活に影響が出ます。
場合によっては、家族や友人などにも大きな影響を及ぼしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
そういった事から、ママ活は成人してから自己責任で行うようにしましょう。



肉体関係にならない
ママ活の相手と肉体関係になれば稼ぎやすいですが、その分様々なリスクがあるという事を忘れてはいけません。
18歳未満なら児童売春で違法ですし、相手にパートナーがいたら慰謝料を請求される可能性もあります。
他にも、妊娠や性感染症などのリスクも出てきますし、「強引に襲われた」などと言われ恐喝される可能性もゼロではありません。



パートナーがいない相手を選ぶ
ママ活の出会いを探す時は、相手のパートナーの有無を必ず確認して、独身の相手だけと関係を持つようにしましょう。
夫婦仲が原因でママ活を希望する女性もいますが、既婚者相手のママ活は後に揉めやすく、訴えられて慰謝料を請求される可能性があります。
肉体関係を持たなければ不貞行為にならないため大丈夫なようにも思えますが、肉体関係がない事を証明するのは簡単ではありません。
不倫を疑われた時点で既にただ事では済まされなくなっているはずなので、出会い探しの段階で既婚者かどうかは必ず確認しておくようにしましょう。



最初から金銭を要求しない
ママ活の出会い探しで、最初から「食事デートで5,000円欲しい」などと金銭を要求するのはNGです。
なぜなら、金銭を要求して出会いを探すと、ママ活詐欺や美人局などに引っかかりやすいからです。
ママ活詐欺や美人局などは、できるだけ簡単に落とせる相手を選びます。
そのため、最初から金銭を提示して募集しているような男性はターゲットにされやすいのです。
安全に安定してママ活するためには、相手選びが非常に重要です。
リスクを回避する意味でも、知り合った相手とすぐにママ活せずに、ある程度メッセージなどでやり取りして信頼できる相手だと分かってから交渉する事も大切です。



【対策】ママ活で犯罪に巻き込まれた時の対処方法
最後に、ママ活で犯罪やトラブルに巻き込まれてしまった時の対処方法をご紹介します。
慎重に相手を選んで注意しながらママ活していても、時には犯罪に巻き込まれたりトラブルになってしまう事もあります。
そういった時は、以下の順番で焦らずに対処するようにしましょう。
まずは落ち着いて、今どういう状況なのかを確認しましょう。
貴重品などを取られていないかや連絡先を消されていないかなどは、早めに確認しておく事が大切です。
また、メッセージのやり取りや一緒に撮った写真などは、後に証拠として使える場合があるので消さずに残しておきましょう。
ママ活でトラブルや犯罪に巻き込まれた時は、自分一人で対処しようとしがちです。
人には言いづらかったりもしますが、自分一人で対処しようとすると、余計に揉めたり更に被害が酷くなってしまう場合もあります。
第三者に入ってもらうと客観的な意見を貰えたり落ち着いて解決できる場合も多いので、早めに友人や親などに相談するようにしましょう。
もしママ活詐欺や美人局などの犯罪に巻き込まれた場合は、警察に相談しましょう。
詐欺や恐喝は悪質な犯罪行為なので、警察もすぐに対応してくれます。
相談する際は被害届を出す事になるので、メッセージのやり取りの記録や相手の情報、振込証明などの被害を証明できる資料などもあれば持っていくようにしましょう。
実害がなく警察が動いてくれない場合などは、弁護士に相談しましょう。
弁護士は法の専門家で秘密厳守で対応してくれますし、あなたに不利になるような事もないので安心して相談できます。
相手方との示談交渉なども代行してくれるので、非常に頼りになります。



ルールを知って安全にママ活しよう!
以上、ママ活の違法性や起こりやすい犯罪と予防や対処方法などを解説してきました。
ママ活自体は犯罪ではありませんが、未成年の場合は児童売春や青少年保護育成条例違反になるので注意が必要です。
また、同じく既婚者相手のママ活も不貞行為として訴えられやすいので、慎重に相手を選ぶ事も大切です。
いずれの場合でもリスクが全くなくなる事はありませんが、安全にママ活するためには何をして良くて何が駄目なのかを知っておく事は非常に大切です。


